携帯電話を忘れました

携帯電話を忘れました

先日、所用があって都内まで出かけたときのこと。

駅前の駐車場に車を停めて、これから電車に乗るぞというときになって、携帯電話を忘れてきたことに気が付きました。

「どひゃー……」

その日は「お出かけ用かばん」を持ってきていたのですが、どうやら「普段使いのかばん」から必要な物を選り分けているときに、うっかり移しそびれてしまったようなのです。

「がーん……」

デジカメやガムやハンドクリームはともかく、携帯電話は必需品なのに……。

何か緊急の連絡があったらどうしよう……。

うろたえながらも、自宅まで取りに戻る時間もなかったので、そのまま電車に乗りました。

緊急の連絡が入らないことを心から願いつつ……。

さて、携帯電話を持っていないことを気にしながらも無事に用事が終わり、自宅に戻ってきたのは夕方。

着信があったことを示す赤ランプが点滅していませんように、と祈りながら「普段使いのかばん」を開けてみると……。

着信どころかメールも1件も入っていませんでした。

考えてみたら、6~7時間のあいだに緊急の連絡が入るなんてめったにないことなんですよね。

超多忙なスケジュールをこなしているわけでもないのに。

ホッとすると同時に、なんだか気が抜けちゃいました。

私が持っているのは、スマートフォンでもアイフォンでもなく、もう何年も前から使っている古い型の携帯電話。

今のところ何の支障もなく使えているのですが、さすがにそろそろ買い替えようかなぁと思っていたのです。

以前、地元情報誌を出している会社に伺った時に、携帯電話は何をお使いですか?と尋ねられてこの携帯電話を見せたところ、

「ずいぶんと物持ちがいいんですね」

と感心、いえ、ドン引きされた経験があるので……。

携帯電話を通話とメールだけにしか使っていない私は、完全に時代遅れだったというわけです。

しかし半日のあいだ、携帯電話を持っていなくても実質的には何の支障もなかったわけです。

私にとっては、「今、使っている携帯電話でじゅうぶん事が足りている」のでしょう。

電車に乗っているときに手持ち無沙汰だと、ついつい

「携帯電話でネットサーフィンができるのも便利だよな~」

なんて思ってしまったりもするのですけどね。

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白髪は多忙の証拠

主婦になると、こまごまとした用事が山ほどある。

何はさておき、洗濯はしなければならない。子どもが3人いて、それが息子ばかりときては、1日洗濯を怠れば翌日は家中に洋服を干しても間に合わなくなるという緊急事態になるからである。

むろん、ご飯も作らねばならない。ご飯を作り、食べるということは後片付けをしなくては、次のご飯が作れない。

朝食を作り、お弁当を作り、片付け、昼ご飯を作り、片付け、おやつを出し、片付け、夕飯を作り、片付け、夫の夜食を出し、片付ける。

掃除については、だいぶ自分自身も目をつむり、家族にも目をつぶることを強要させてはいる。とはいえ、リビングぐらいは掃除機をかけなければならないし、息子どもが汚すトイレは少なくとも二日に一度は掃除しなければならない。風呂しかり。

合間に、些末な用事が入って来る。

学校のPTAもあれば、銀行へ行く用事もある。当然、買い物もある。郵便局へ行く事もあれば、夫に頼まれた品をデパートへ買いに行くこともあり、子どもの塾の送り迎えもあり、姑のご機嫌伺いにも行く。

今日こそ蒲団を干したい、と思う。

押入の中を片付けたいとも思っている。子どものユニフォームに背番号もつけなくちゃならない。冷蔵庫もそろそろ在庫整理をしないとマズい。市役所へ行って補助金の申請書をもわらなくちゃならない。

あっという間に一日がすぎる。あれもまだだった。これもできなかったと思う。一日がすぎ、三日がすぎ、気がつくと次の給料日がくる。

私は鏡を見て、毎朝愕然とするのだ。

今週こそ、美容院へ行くはずだった。

染めた根元が白く浮きたってきている。ものすごく気になる。ブルーになる。明日こそ行こうと決意する。

ところが翌日は真ん中の子が吐き出した。

病院へ連れていく。薬をもらう。ひとり風邪をひけば、兄弟は順番に体調をくずすのは目に見えている……。ひとり3日はかかるだろうから、これで1週間はつぶれてしまう……。

「行こうと思えば行けるはずなのになかなか行けないもの」

主婦にとってはそれが美容院である。たいしたことではない、ささいな日常の用事にとりまぎれて、美容院ははるか遠く、私の白髪は日を追うごとに増えてくる。

明日こそ。