生命保険再考

生命保険再考

外出先から帰ってきて、ポストに入っていた郵便物を取り出していたら、ふいに声を掛けられました。

「こんにちはー」

きちんとした格好の、同年代とおぼしき奥様。

どこかで見たことあるような……でも、近所の方じゃないし……PTAがらみの知り合いでもないし……。

「ごぶさたしております。○○生命の××です」

そうだ!夫が入っている生命保険の担当者の方でした。

一年に一度くらいしか会わない人の顔って、忘れちゃうんですよね。

さて、用件はというと……。

「ご主人が今、加入されている保険の更新時期が近付いてまいりましたので」

あらら、もうそんな時期になったの?

「更新にあたって、いくつかプランをご用意してまいりました」

う~ん、いったいどれくらい保険料が上がるんだろう?

「参考までに、こちらが現在加入していただいております保険の契約内容です」

うちみたいなつましい家庭でも、保険ってけっこう高額な買い物になってるのよねぇ。

「入院や手術などされた場合に備えて、こちらの特約をもう少し手厚くされたほうがよろしいかと」

この「特約」の部分が契約者にとってはグレーゾーンで、いちばんわからない部分ではあるんだけど。

幸いなことに、うちの夫は体力がないわりにはいたって健康体で持病もなく、これまで生命保険のお世話になったことはありません。

担当者さんの言う保障を手厚くするのであれば、いわゆる「掛け捨て」で、もっと掛け金の安い保険会社が他にもたくさんあります。

「医療・介護への備え」よりも「万が一への備え」、稼ぎ頭が死亡や高度障害で働けなくなったときのための保障を手厚くしておいてもらったほうがありがたいのですが……。

普段、保険の契約書を見直す機会なんてなかなかないものです。

こうやって改めて見てみると、不測の事態への保障にこれだけのお金を支払っているんですね。

それにしても、担当者さんの持ってきた設計書「おすすめプラン」には、横文字が多いこと多いこと。

「シールド」って何ですか?

「スーパーリライ」って何ですか?

「インカムサポート」って何ですか?

ついでに言うと、

「石川遼のような生命保険」

って何ですか?

もう、わけがわかりません……。

この「おすすめプラン」が必ずしも消費者にとって最低限必要な保障であるとは限りません。

いえ、むしろ、不必要な保障が含まれていることもしばしばです。

毎月、何気なく支払っている保険料ですが、もうちょっと勉強しなくちゃと反省した一日でした。

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テレビ変遷

ずいぶん前に薄型テレビに買い替えた。当時はまだブラウン管テレビが見られたので寝室に移動させて使っていたが、そのテレビも使えなくなって久しい。

ところがテレビを捨てるのはお金がかかる。払えない金額ではないが、優先順位は下のほうでなかなか廃棄するチャンスがなかった。しかし先頃、掃除機も壊れて買い替えたので、まとめて廃棄会社にひきとってもらった。

ブラウン管テレビを運びながら、この重くて分厚くて大きなモノこそ「テレビ」だったんよなぁとなんとなく思った。

私の記憶の中で一番古いテレビの記憶は、母がたの祖父母の家にあったテレビである。

それはそれは大きなものであった。茶色いタンスのようないでたちをして、右側に大きなダイヤル式のチャンネルがあった。ブラウン管の下には何か戸棚(ではないのだが)のように台というか足がついていて、チャンネルの下にはスピーカーらしきものもあった。

当然リモコンなどない時代である。

大きなそれが居間の主役であり、祖父母の家には正月ともなると一族全員が集まりそこで食事をしながら、テレビを見た。

だいたい正月に一族が集まるという習慣もすたれつつある。今、私は結婚し子どもがいるが、正月には両親の家に挨拶には行くが、どちらの家にも親戚が集まるというほどではない。

子どものお年玉も祖父母からもらうものだけになった。

テレビにリモコンがついたときは実に画期的だと思った。

座ったまま、ぱっぱと押すだけでチャンネルが変わる。ゴリゴリと押しごたえのあるダイヤルを回していたときはよく両親に「ガチャガチャ、チャンネルばっかり変えてると壊れる!」と怒られたものだ。

リモコンになったら、あんまりそういう感じがなくて、あの頃からテレビはザッピングというのか、あっち見てこっち見て、という見方も普通になってきたのだろう。

それが薄型になり、薄型がもっともっと超薄型になり、デジタル放送になり、ネットにも繋がり、ビデオはDVDになり、今はついに3Dだ。

それも振り返ってみれば、たかが30年にも満たない期間での変貌である。

電化製品の進化は著しい。その速さは商戦との兼ね合いもあって速度を増しているようでもある。

これ以上テレビが進化するようにはとても思えない。

でもリモコンだって当初は夢のような話だったわけだ。私の子どもが一家をなす頃には「おばあちゃんちのテレビってさ」と懐かしく言われるようになるのだろうか。